【現在654名が合格】生成AIパスポート全社員取得に向けての取り組み
こんにちは、広報部のぴちももです。
近年、AI技術の進化は目覚ましく、多くの企業が競争力を維持するために生成AIの活用を進めています。
CLINKSも例外ではなく、2021年にDX/AIの専門事業部を設立し、AI技術を通じてお客様の課題解決をサポートしています。また、一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)への加盟や、デジタルリテラシー協議会の「Di-Lite」に賛同するなど、AI先進企業としての取り組みを強化しています。
そして現在、社員が業務に生成AIを活用し、効率的かつ高品質な技術提供を可能にするため、全社員の生成AIパスポート取得を推進しており、現在社員1,288名のうち654名が資格試験に合格しています。
今回は、全社員の生成AIパスポート取得プロジェクトを管理する研修担当部署の責任者にインタビューを行い、プロジェクトの進行状況や直面している課題について詳しく伺いました。
目次
生成AIパスポートとは、国内最大級の生成AI団体である、一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)が開催する、生成AIに関する基礎知識と活用スキルを証明する認定試験です。
生成AI技術に関する基礎知識をはじめ、AIの活用法や個人情報保護や著作権侵害などの法律や倫理に関する知識を身に付けることができます。
エンジニア職だけの試験ではなく、一般向けの資格になりますので、誰でも受験が可能です。
試験はオンライン受験のみで年に3回実施されており、AI技術の進展に伴って注目度が年々高まっています。
早速ですが、今回生成AIパスポート試験を全社員で取得しようと思い立った背景を教えてください。
社員のAIリテラシーを向上させることも目的のひとつです。
エンジニアだけではなく、幅広くAIを活用して欲しいという思いからバックオフィスを含めた全社員への取得プロジェクトになりました。
私もバックオフィスですが、6月に受験をして資格取得をしました。
私たち研修部署としては、試験に必要なコンテンツの作成が必須だと考え、研修部署全員で情報収集に努めました。
試験の初回実施が昨年の10月で、まだまだ試験に対しての情報が少なかったため、自らシラバスに基づいて動画や問題集を作成し、CLINKS独自の社内向け学習管理システムであるCL-Learningを活用しました。
全員取得プロジェクト開始から試験まで期間が短く、準備期間がわずか1ヶ月だったので、初回の試験で講師が率先して受験し、実体験に基づいた情報を社員に提供するなどして試験対策を行いました。
エンジニアに限らず幅広い社員が取得するため、特に生成AIに関する基礎知識をしっかりと固めることに注力しました。
特に普段開発や技術に関わりのないバックオフィスの社員にも配慮しながら、わかりやすい動画コンテンツ作りを意識しました。
「生成AIパスポート試験対策研修動画」として、項目ごとに動画を分けて技術的な知識がない社員でも理解できるように工夫し、受験のハードルを下げる取り組みを行いました。
受験時には研修部署が真っ先に受験し情報共有を行うだけでなく出題された問題をCL-Learningに反映させるなどして、少しでも実際の問題に近い問題集を提供できるように準備をしました。
ただ先程お話した「受験のハードルを下げる」ということが課題としてありましたので、受験者には以下のインセンティブを設定しました。
・受験料全額会社負担 ※合格の場合
・合格時にお祝い金総額約10,000円支給
社員1,288名に対して、全社員となると金額が凄そうですが、このプロジェクトにトータルいくら投資しているのでしょうか・・・?
それだけ金額をかけても価値のあるプロジェクトだと思っています。
現在合格者654名で、まだ受験をしていない社員も多いと思いますが、そうした社員に対して今後どのようなアプローチを予定していますか?
一つの組織を「よく働く・普通に働く・働かない」に分類したときに、よく働くが2割、普通に働くが6割、働かないが2割に分かれる性質があるという理論なのですが、全社取得プロジェクトもこの法則にあてはまると思っています。
これからアプローチの課題となる、資格を取得していない2割については、先程のお話の通り、取得は強制ではないので、とにかく社員が受けてみたいと思うようなキッカケ作りが重要だと考えています。
研修時には、受講者に対して積極的なアプローチを行い、興味を引き出すことを重視しました。
今後は、まだ取得していない社員に対しても、受験に向けた環境を整え、学習支援を行う計画です。
ただ生成パスポート試験の難易度は、受験者の専門知識や実践スキルに大きく依存します。
AIや生成モデルをはじめ、倫理やモラルに関する深い理解が求められるので、しっかりとした試験対策が必要です。
10人中8人が合格しているということになりますので、この結果から見ても難易度は高いものではないと思います。
使用する教材は、GUGA提供の公式テキストとCL-Learningを使用しています。
また、他社との違いは客先に常駐する社員のために、形だけの資格ではなく、しっかりと知識をつけることが重要だと考えているので、口頭試問をしっかり行っているところです。
学んだ内容を実際に口頭でアウトプットすることで、理解度を深めることを目指しています。
具体的なプロジェクトや生成AIが役立った事例などありましたら、教えてください。
特に、問題作成や資料作成においては、AIを活用することで効率化が図られています。
研修部署としては、問題作成の面で生成AIが非常に役立っています。
今までは問題、回答、解説を講師が作成していましたが、生成AIにそのほとんどが移行できるレベルにあり、講師は有識者としてチェックを行って情報の補足程度で済むようになりました。
これにより大幅な工数削減、またアップデートのスピードも上がり、受講生に最新の情報を提供できるスピードもかなり上がりました。
これからについては動画作成にも生成AIを積極的に取り入れていきたいと考えています。
生成AIが使える、使えないで大きく差が出てくると思います。
社長もよく全社員向けに話していますが、「AIが仕事を奪うのではなく、AIを使いこなす人間に仕事を奪われる」という言葉は真意だと思います。
今まで分からないことは、ググることが当たり前でしたが、ググるから”生成AI”に聞くが当たり前になっていくと思います。
また、業務工数の削減にも今後大きく影響してくると思います。
生成AIパスポートはあくまでも生成AIを利用する上での基礎的な部分になりますので、次はいかにAIを利用していくかをテーマに、コンテンツを作っていきたいと思います。
企業全体としては、生成AI技術の活用を進めていく方針です。
接触的に今後の取り組みも取り上げていきたいと思います。
インタビューにご協力いただき、ありがとうございました!
CLINKSの全社員に向けた生成AIパスポート取得プロジェクトは、AI技術の活用を通じて業務効率化と生産性向上を目指す重要な取り組みです。
現在654名が合格し、さらなる受験者も控えるなか、社員一人ひとりのAIリテラシー向上が進んでいます。
このプロジェクトは、単なる資格取得に留まらず、全社的にAIを使いこなす力を育てることに寄与しています。
今後も新たなコンテンツや研修プログラムを通じて、AI技術の深化と業務への応用を推進し、AI先進企業としての地位を確立していきたいと思います。
引き続き、全社員が生成AIを活用できる環境を整え、さらなる成長を目指していきます。
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